滋賀県立野洲養護学校虐待事件

滋賀県野洲市の滋賀県立野洲養護学校で2010年、教諭4人が、高等部1年の特定男子生徒へのいじめ・虐待行為を繰り返していたことが発覚した。

男性教諭X1(47)は2010年6月、肢体不自由の障害を持ちリハビリ中の生徒にペンチを見せ「これで乳首を挟んだら痛いやろうな」などと脅すなどしたうえ、足で男子生徒の性器に触れるなどした。

男性教諭X2(54)はペンチを持ち、「歯医者になってあげよう」などと話しながらペンチを前歯に当てるなどした。

男性教諭X3(35)はリハビリの際、マットの上でうつぶせになった男子生徒の性器を触るなどした。

男性教諭X4(41)は、生徒が嫌がっているにもかかわらず、生徒の給食に一味唐辛子を入れる嫌がらせを複数回おこなった。一味唐辛子はX4が個人的に持ち込んだものだという。

滋賀県教育委員会の調査に対して、教諭らは「嫌がらせのつもりはなかった。学校になじめなかった様子だったので、リハビリの緊張を和ませてあげたかった」などと話したという。

滋賀県教育委員会は2010年7月21日、教諭4人をいずれも停職4ヶ月の懲戒処分にした。

教諭らの自己正当化

加害者のうち1人・X4は2010年7月21日午後に記者会見した。

虐待の事実関係そのものは認めながらも、「保護者が一方的に騒いだ」かのように中傷して自己正当化を図り、「処分は重すぎる」と主張して処分への不服申し立てをおこなうことを明らかにした。

記者会見では、他の3人も同様の主張をおこなって不服申し立てをおこなうこともあわせて明らかにされた。

教職員組合による無理筋の加害者擁護

加害者を支援する滋賀県公立高等学校教職員組合(滋賀高教組)と滋賀県障害児教育教職員組合連絡協議会(いずれも全教系)は2010年7月23日、連名で「野洲養護学校教職員4人に対する停職処分について(見解)」を発表した。

見解では処分対象となった事実関係そのものは全面的に認めた上で「教育上許されない」「関係教職員は今回指摘されている問題を深く真摯に受け止めて反省し、今後この様なことが起こらないようにすべきです。」とまで指摘している。

しかしその一方でなぜか「「脅し」「いじめ」「虐待」「セクハラ」「暴行」などでは一切ありません。」などと矛盾したことを強弁し、無理に教諭を擁護する結論を導いている。

また「センセーショナルな報道」「情報を受けとる側にも、昨今、多く報道されている人権侵害事件と同一視する傾向があります。」などと、あたかも事件の事実関係を報道したマスコミとそれを盲信して踊らされた世論が悪いといわんばかりの主張も交えていた。

全体的に読めば「自分たちが『脅し・いじめ・虐待』などではないと主張したから、そういう指摘はあたらない。自分たちにとって都合が悪い指摘は認めないし、不都合な指摘をした教育委員会やマスコミ報道に逆恨みをして責任転嫁しようとした」と受け取れるものである。


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