2015年12月10日 大阪市会教育こども委員会議事録(2)

江川繁市議(共産)の質疑

◆江川繁委員 (前段略)
 それでは、続いて教科書問題のほうに入っていきます。
 どうも、副市長、御苦労さんでした。
 次に、この陳情第113号、教科書採択問題について質疑を行います。
 さきの10月5日の委員会に引き続く陳情であります。
 まず、問題点の一つである高尾委員の件についてであります。時間のこともありますので、重なる質疑は省略させていただいて、きょうはお呼びもしておりませんが。この件については、高尾委員は、フジ・メディア・ホールディングスグループの一員であり、産経新聞社の重役、重職を、取締を歴任してきたこと。また、同グループの100%子会社である育鵬社、またその共同事業である日本教育再生機構、この機構というのは、育鵬社の中学校歴史公民教科書の編集や採択を支援する、これが大きな目的。育鵬社のこの教科書を通すためにつくったというのが目的であります。これに4回も執筆等に協力しているなど、当該採択にかかわりのある人物であります。当然、公正・公平を確保する点からも、法的、強制的か、あるいは道義的か、自主的・自発的かはあるにしても、この採択に加わることは不適切だと私どもは考えているところです。
 また、後々にこの今言ったようなことを加えたこの採択は、教育行政に疑惑と不信を呼び起こすものであったと感じております。このことについては、8月7日-8月5日が採択でしたから、7日付で自由法曹団からも採択に当たっての抗議、やり直しを求める声明文が出され、その4項目めに大阪市教育委員会は育鵬社が関係するフジ・サンケイグループや日本教育再生機構とかかわりのある教育委員を採択から除外することなく採択を行った。さらに採択を行う会議、ここは傍聴のことですけど、云々ということで、この自由法曹団のほうからもこの問題については撤回、抗議の声が上がっております。そういった意味では、弁護士グループでありますから、この方々の市民的、良識的、多くの方々の見識を代表するものだと指摘をしておきます。
 さて、次の問題であります。市民の傍聴自由の権利を奪ったまさに異常事態の中での採決、これが行われました。先ほども傍聴を閉め出して、モニターでね、教育センターで、テレビで、画面で見れると、それでいいんじゃないかと、こんなことでありましたが。
 しかし、皆さん、この傍聴の権利というのは、例えば本会議、委員会、不測の事態が起こるからといって、今傍聴されている方いらっしゃいますけどね、こんなことを許さずにモニターで見るのが、これ、傍聴の権利を保障することになるんですか。主権者である市民・住民ヘの情報公開、傍聴制度、これに参加する権利、まさに主権者としての権利を奪う大問題ではないでしょうか。そんな異常事態。たくさんの傍聴者がある、50名なのか、100になるか200になるのか。だったらね、今、教育委員会の傍聴規定である10名なら10名に絞って、あとはそちらの会場に行っていただくと、これがどの教育委員会でもやっていることでありますが、このようなやり方をせずに、全て閉め出した、このやり方は全く憲法や法令、主権者を踏みにじるとんでもないやり方というふうに思いますが、この点について再度お伺いいたします。

◎森本教育委員会事務局指導部中学校教育担当課長 お答え申し上げます。
 教科用図書の採択に当たりましては、静ひつな採択環境を確保した上で教育委員会の権限と責任において主体的に採択することが求められております。
 社会科の教科用図書の採択につきましては、市民の皆様の関心が非常に高く、傍聴を希望される方が大変多くなることが予想されましたので、より多くの皆様に傍聴いただけるよう大きな収容定員を持つ教育センターの講堂を傍聴会場といたしました。
 傍聴会場におきましては、会議室における傍聴と同様に審議の様子をごらんいただけるよう、映像を中継し、スクリーンに会議の映像を映して、音声を流し、通常の傍聴とできるだけ近い環境で会議の様子をごらんいただくようにいたしました。
 また、議事録につきましても、速やかにホームページ上で公開し、透明性の確保に努めてまいりました。以上です。

◆江川繁委員 だから、直接傍聴を排除するなんていうのは、裁判の公開でもあり得ないことですよ。そういった非常識の異常事態で採決が行われたいうことについては、本当に猛省を、謝罪と猛省を促すということで指摘をしておきます
 と同時に、教職員の意向を反映しない改悪が行われて採択制度が行われた。これについては、西崎さんのほうからも、今も質疑がありましたので、時間もありませんのでそういった考え方に私も賛同する立場で質疑をやるつもりでしたが、省略をさせていただきます。
 以上、この件で質疑を行ってまいりましたが、3つの問題点がある不正常な状況で採択が行われたことに鑑み、再審議を求める陳情項目の内容・趣旨には賛同するものであります。
 ただ、高尾委員の件に関する陳情趣旨の記述の中で、事実認定、その評価については、なお検討・精査する事項もあり、私どもとしては引き続きこの件については審査を求めるといたします。
 これで私の質疑は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

大阪市育鵬社教科書採択問題
大阪市会質疑(議事録) 2015.10.5 西崎照明(公明) – 江川繁(共産)
2015.12.3 佐々木哲夫(公明)
2015.12.10 西崎照明(公明) – 江川繁(共産)
2016.2.23 西崎照明(公明) – 江川繁(共産)
2016.3.23 北野妙子(自民) – 西崎照明(公明) – 江川繁(共産)
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