2015年12月3日 大阪市会平成26年度決算委員会議事録

佐々木哲夫市議(公明)の質疑

◆佐々木哲夫委員 (前段略)
 次に、教科書採択についてでございます。
 今回の教科書の採択に関しましては、10月の教育こども委員会でも我が会派からも質疑をさせていただきました。また、昨日もその話が出ております。
 採択事務の中で、選定委員会は各調査会の調査結果や市民・保護者アンケートの結果を踏まえて答申を作成し、さらには、それを教育委員会は答申について事務局、担当者から説明を受けたと。また、教育委員さんは、みずから丹念にその教科書を調査研究して、教育委員会会議において十分な審議を行ったというふうにおっしゃられております。この間において、教育委員さんも一生懸命教科書を時間かけて読み込んでいただいているということは、私もお伺いして承知しております。その中で、採択権者の責任において公正かつ適正な採択を行ったということでございます。
 しかしながら、実際の教科書採択に関して、教員や保護者、市民の意見は、採択に十分に反映されていないというふうにしか見えません。また、採択における客観性や公平性が確保されていないのではないかと疑念が持たれています。
 とりわけ社会科の歴史的分野と公民的分野の採択においては、その採択の過程において、当初から特定の会社の教科書を採択することを前提に採択事務が進められたのではないかというふうに見えます
 採択された教科書は、実は前回の2011年の採択の際に、市長会派から要望書が出ていたものでございます。採択の教育委員会会議では、1日目、これは8月5日でしたけれども、社会科のみ1日目で採択の事務を行っていました。そして、2日目は、8月11日、残り全教科。1日目は社会だけ一生懸命やって、2日目は全教科をばっと決めてしまったと。どう見ても社会だけ特別扱いにしか見えません。
 さらに、歴史的分野と公民的分野の教科書については、採択教科書に加えて別の教科書を補助教材として使用できるように調整を図るものとする附帯決議がなされました。そんなこと今まで聞いたことありません。まさに教育委員会が選んだ教科書に対して責任が持てないのかなというふうにも見えます。補助教材をつけなあかんような教科書選んでしまったんかと、そういうふうにも見えます。
 また、ことし、今までは各地区で採択やったのが、大阪市で1採択地区、大阪市全域で一つの教科書やったんです。今までは地域によって違ったんです。そして、今後、同じ教科書を4年間使用するということの影響は、はかり知れない。これで地域の実情に合わせた教育はできるのか。また、見方によっては利権とも言われかねないようなことです。
 それにもかかわらず、教員はもちろんのこと、保護者、市民の声が届かない採択の方式をとる教育委員会の姿勢を私は到底理解することができません。採択の方式が極めて不透明であり、恣意的な採択が行われたとの印象が拭えません。採択事務の透明性の担保について、教育次長の見解をお尋ねいたします。

◎大継教育次長 お答え申し上げます。
 教科書採択でございますが、教科書が教科の主たる教材として学校教育におきまして重要な役割を果たしていることに鑑みまして、教育委員会の判断と責任によりまして適切に行われるべきと、このように認識をしております。
 採択の手順でございますが、教育委員会より諮問を受けました教科用図書選定委員会には、種目ごとに、これは2名から4名の教員から成るものでございますが、教員と校長で構成をされます専門調査会、それとはまた別に、中学校130校全てに学校調査会を設置いたしまして、この2つの調査会からの報告に基づき、教科用図書選定委員会がさらに調査研究を実施いたしまして、意見をまとめ、教育委員会に答申をいたしました。
 また、区役所や図書館を初めとする市内32カ所に教科書センターを設置し、教科書展示会を開催いたしました。保護者や市民の方々に広く教科書を閲覧していただく機会を設けまして、アンケートを実施し、その集約結果につきましては、教育委員会及び選定委員会へ報告をしております。
 以上、申し上げましたように、選定委員会が作成をいたしました答申は、専門調査会や学校調査会を通しまして、現場の教員の調査や研究結果、また保護者、市民の声を反映したものとなってございます。教育委員会におきましても調査研究をいたしますとともに、答申につきましては、その内容を参照し、教育委員会会議において十分な審議を行った上で、教育委員会が採択権者の責任において公正かつ適正な採択を行ったものでございます。
 教育委員会といたしましては、引き続き教員並びに保護者、市民の意見が反映されまして採択事務の透明性が確保されました採択に努めてまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

◆佐々木哲夫委員 教育次長、今言っていただいた、ことしと同じ形で次もやったら、やっぱり同じ疑念が残るというふうに思います。今のお答えですと、そこら辺が全然変わっておりませんので、私としてもちょっと納得いかないなと。
 やっぱり透明性を確保する、これは大事です。確かに採用された教科書はちゃんと検定された教科書なので、その中身云々というのはここでは言いません。ただ、やはり透明性というもの、それがここで問題になっているというふうに思います。それを確保するためには、何らかやはり違うものをプラスしていかないといけないんじゃないかというふうに思うんですけれども、すぐにはそれがわからないかもしれませんけれども、透明性を確保するという意味においてどういうふうにお考えなのか、すみません、再度お聞きします。

◎大継教育次長 お答え申し上げます。
 ただいま委員より、教科書採択におきます透明性の確保、すなわち市民や保護者の方々の意見をしっかりと反映させろと、このような御指摘を改めて頂戴したものと受けとめております。教育委員会といたしましても大変重く受けとめておる次第でございます。
 本日頂戴いたしました御指摘は、今後の教科書採択に当たりまして、しっかりと踏まえて、一層の公正かつ適正な採択に努めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(後略)

大阪市育鵬社教科書採択問題
大阪市会質疑(議事録) 2015.10.5 西崎照明(公明) – 江川繁(共産)
2015.12.3 佐々木哲夫(公明)
2015.12.10 西崎照明(公明) – 江川繁(共産)
2016.2.23 西崎照明(公明) – 江川繁(共産)
2016.3.23 北野妙子(自民) – 西崎照明(公明) – 江川繁(共産)
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