神奈川県立野庭高校いじめ自殺事件

神奈川県横浜市港南区の神奈川県立野庭高校(廃校。現在は神奈川県立横浜南陵高校に統合)1年生だった女子生徒が1998年7月、所属していた吹奏楽部でのいじめを苦にして自殺した事件。

事件経過

神奈川県立野庭高校1年だった女子生徒は1998年、入学直後に吹奏楽部に入部した。しかし同級生の部員から「アトピーが汚い」「あなたがいるから大会に行けない。部活の邪魔」などと暴言を受けたりクラブ内で仲間はずれにされるなどのいじめを受けた。

生徒は1998年6月に抑うつ状態と診断されたが、同級生はさらに「仮病」「怠け者」などと中傷したという。

生徒は1998年7月25日に自宅で自殺を図り、2日後に死亡した。

民事訴訟を提訴

遺族は2001年7月23日、いじめ加害者とされた生徒3人と神奈川県を相手取り、約9700万円の損害賠償を求めて横浜地裁に提訴した。

横浜地裁は2006年3月28日、いじめの存在を認定したうえで、加害者1人に56万円、神奈川県に300万円の支払いを命じる判決を下した。判決では生徒1人の暴言を認定し、学校側の対応についても「組織的な対応を取ることなく終始した」と指摘した。その一方で残りの2人の生徒については暴言の具体的な内容が確定できないとして棄却、いじめと自殺との因果関係についても認めなかった。

双方とも東京高裁に控訴した。2007年2月19日には加害者側との和解が成立した。和解文面には「いじめ」の文字はなかったものの「心ならずも、心を 深く傷つけ、精神的に追いつめたことを陳謝する」という謝罪文が出され、加害者側が弔慰金を支払う内容での合意となった。

2007年12月21日には神奈川県との和解が成立した。和解条件は、(1)県が和解金440万円を支払う。(2)生徒の自殺直後に、この生徒について他の生徒に書かせた作文の一部を、書いた生徒個人が特定されない形で遺族に開示する。などとなった。


◎主ないじめ事件の事例

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