愛知県知立市立知立中学校いじめ報復事件

愛知県知立市立知立中学校に2008年7月29日午後1時半頃、校内に卒業生の少年(18)が侵入し、同校の国語科担当教諭・K(34)を刃物で刺す事件が発生した。Kは重傷を負った。

Kは当時、顧問を務めている吹奏楽部で指導をおこなっていた。少年は、居合わせた生徒らに対しては「危害を加えない」という意思を明示し、Kのみを狙ったという。居合わせた生徒らにけがはなかった。少年は校内で他の教諭らに取り押さえられ、現行犯逮捕された。

「教師のいじめ」への報復

その後の捜査の中で、この少年が在学中、Kが少年に対して激しいいじめ・嫌がらせ行為をおこなっていたことが明らかになった。少年は事件について、Kに対する報復行為だったと明言している。

少年が同校2年生の時(2003年度)、Kが少年の学級担任になった。Kは、少年がおとなしい性格で反抗してこないことをいいことに、少年に対して執拗ないじめ行為を繰り返した。

Kが少年に対しておこなったいじめ行為としては、以下のようなことが明らかになっている。

  • 少年がやせ形の体格だったことから「もやし」などのあだ名を付け、クラスでこの少年に対するいじめをあおった。
  • 担当の国語の授業で、少年に対して「字が汚い」などと言いがかりを付けてクラスの生徒の前で一方的につるし上げた。
  • 少年のクラスから同級生が転校することになり、クラスで寄せ書きを書いたが、Kは少年が書いた寄せ書きの内容に因縁を付けて一方的に罵倒した。

少年は当時、Kのいじめ行為を校長に訴え、対処を求めていた。しかしうやむやにされたという。

またこの事件とは別に、Kは2006年にも、別の生徒からカッターナイフで切りつけられたこともあった。

その後の経過

加害少年は2008年7月30日に殺人未遂と銃刀法違反容疑で書類送検された。

名古屋地検岡崎支部は2008年8月19日、殺人未遂と銃刀法違反の非行事実で、少年を名古屋家裁岡崎支部に送致した。名古屋家裁岡崎支部は同日、2週間の観護措置と審判の開始を決定した。

名古屋家裁岡崎支部は2008年11月27日付で、少年を医療少年院送致とする保護処分を決定した。医師の診断などで少年の精神疾患が認定され、医療的措置を講じながら矯正教育をおこなうべきと判断された。収容期間は「相当長期」と判断されている。


◎主ないじめ事件の事例

スポンサードリンク
スポンサードリンク

フォローする