学校正門に私物の旭日旗掲揚:大阪市立中学校校長

 全校集会で「女性にとって最も大切なことは子どもを2人以上産むこと」などと発言して批判が起きている大阪市立茨田北中学校(鶴見区)の校長が、私物の旭日旗を休日に中学校の正門に掲げていたことがわかった。

 旭日旗は現在では自衛隊の旗としても使用されているが、旧日本軍の旗でもあり抵抗感を持つ人もいるとして大阪市教育委員会が疑問視し、詳しく調査するとしている。

 旭日旗は2016年1月末に掲げられていたという。

 阪堺電気軌道上町線住吉公園駅(大阪市住吉区)構内の防火水槽に、近くの住吉大社の夏祭りの夜店の金魚すくいでとった金魚を放した人がいたのか、いつしか金魚が住み着き駅の名物となっていた。2016年1月末の同駅の廃止に伴って金魚の譲渡先を阪堺電気軌道が探していたところ、このことを報道で知った校長が「校内の池で飼いたい」と名乗りをあげた。

 駅の廃止日の1月30日に金魚の引越し作業がおこなわれ、当日は土曜日だったが、住吉公園駅から学校に運ばれた金魚を生徒らが校内の池に放す作業をおこなった。

 この際に学校正門に旭日旗が掲げられていたという情報を大阪市教育委員会が把握し、担当者が後日に学校を訪問すると校長室の机の上にも旭日旗があったことを確認した。そのため教育委員会から校長に対して、校長室の旭日旗を撤去させた。

 また大阪市教委は、3月11日におこなわれた卒業式の式辞でも不適切と考えられる内容があったとして、そのこともあわせて調査するとしている。

 個人的な信条で旭日旗を公的機関に掲げられても困るわけだし、しかも歴史的には旧日本軍の旗でもあることから抵抗感もある。大阪市が問題視すること自体はわかる。しかしその一方、大阪市では市立学校や市の施設での日の丸掲揚を義務付けるなどしているが、これも歴史的背景から抵抗感を持つ人がいるし、国旗国歌法での「強制することは望ましくない」という趣旨からも逸脱するものではないか。校長の言動が不適切なのは言うまでもないが、単なる校長叩きになっても仕方がないので、これとの整合性も考えなければならない。

(参考)
◎「2人以上出産」校長 休日校門に旭日旗 大阪市調査へ(毎日新聞 2017/3/18)

 大阪市立茨田北中学校の校長が2016年2月、校内での生徒向け講話で「女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上生むことです。これは仕事...
スポンサードリンク