秋田県、全国学力テスト自治体別成績公表

 秋田県の寺田典城知事は12月25日、県内の25市町村について自治体別の全国学力テスト平均正答率を公表しました。

 公表は知事独自の判断だということです。また自治体内に1校しか小中学校がない自治体については、自治体の平均点が学校の平均点と同じ数値になるため、学校平均点も分かるような形になっています。
 一方で公表に関しては、困惑や批判の声が寄せられています。
 平均点で上位をとったある村の中学校校長は「好成績は村として喜ばしいことだが、下位の自治体の子供たちにとっては(来春の高校)受験を控えて『君たちは成績が悪かったんだよ』と言われたのと同じ。どこまで生徒の気持ちを考えて公表したのか(毎日新聞2008/12/25)」と、下位成績の自治体に配慮する発言をしています。また高橋健一・秋田市教育長は「平均点の公表が学力向上につながるかは疑問。平均点ばかりに着目されるのは極めて不満だ(毎日新聞2008/12/25)」と指摘しています。
 平均点や順位だけが学力のすべてではありません。むしろ平均点や順位だけが独り歩きすることで、本当の意味での学力向上(児童・生徒一人一人の弱点を把握し改善策を練るなど)がないがしろにされ、小手先だけの平均点・順位向上に振り回されることになるというのは、他地域でおこなわれている地域別学力テストでの平均点・順位公表の例や、全国学力テストでの都道府県別成績公表の例から見ても明らかです。