大分県教員採用汚職事件:採用取り消し者が実名公表

 大分県の教員採用汚職事件をめぐり、不正合格として採用を取り消された元教諭(23)が12月14日、大分市内でおこなわれた集会で実名を公表し、取り消しの経緯や心境などを話したということです。


 この元教諭は不正合格とされたことに「心当たりはない。不正を依頼した覚えはない」とした上で、「パソコンのデータだけで取り消しの証拠となるのか」「2008年度採用者だけが取り消しになったのは見せしめ」「人生を奪われた」などと発言したということです。
 この人およびほかの採用取り消し者が本当に不正合格だったかどうかは、現時点では判断できるほどの材料は持ち合わせていないので差し控えます。ただ新聞報道によると、この元教諭が大学時代に指導を受けた教授がたまたま元大分県教委教育審議監だったことで、教授が自分の後継者である教育審議監(教員採用汚職事件にかかる収賄容疑で公判中)に対して勝手に「教え子リスト」を送ったことによって不正合格に巻き込まれた、としか説明が付かないということです。
 「不正合格」とされた人についての個別の事実関係とは別に、大分県教委としての組織的責任や不正の全体像については十分に解明されたとはいえないのは確かです。全体像の解明が求められるのはいうまでもありません。