「ツタヤ図書館」関係地域の住民らが連絡会結成へ

 指定管理者制度によって公共図書館運営を委託されたものの、蔵書の選書方法などの問題が表面化して各地で問題になっている、いわゆる「ツタヤ図書館」について、関係地域の市民らが「ツタヤ図書館問題全国連絡会」を発足させるとしている。

 2016年3月にも「会」を立ち上げ、各地で連携を取り情報共有を図りながら、運営会社への改善要望や、新規計画を見直すよう自治体に要請するなどの活動を検討しているという。

 ツタヤ図書館は2013年に佐賀県武雄市、2015年に神奈川県海老名市で開館した。他にも数カ所の自治体で開館準備が進んでいるという。

 一方でツタヤ図書館では、公共図書館の理念からみると疑問を持たれるような運営がされ、批判が起きている。

 蔵書については、実用性にも資料価値にも乏しいような、10年以上前の資格試験対策の参考書や、図書館所在地からみて遠方のラーメン店のガイドブックなど、理解不能なものを大量に購入している事例が発覚した。一方で郷土史資料を破棄するなどの事例もあった。

 蔵書の整理分類についても、タイトルのみを頼りにしてコンピュータプログラムで機械的に振り分けたのか、『奥の細道』『伊勢物語』や川端康成『伊豆の踊子』・三島由紀夫『金閣寺』・旧約聖書『出エジプト記』などが「旅行本」に振り分けられたり、小説『阪急電車』が「鉄道本」に振り分けられていたり、『千夜一夜物語』『ルバイヤート』が中国文学になっていたり、など、通常では考えられないことも起きたという。

 ほかにも、大人でも脚立を使わなければ取れないような高い場所に子ども向けの絵本を飾り、本来は手にとって読む目的のはずなのに、子どもが自分で手に取ることができないというおかしな対応もあった。

 少なくとも現状では、「ツタヤ図書館」では図書館としての質の担保はできないと判断される状況である。現状では強い不安がもたれるのは当然のことであり、早期に対策がとられるべきである。

(参考)
◎ツタヤ図書館 ずさん選書の改善求め関係地域で連絡会結成(毎日新聞 2016/2/1)