違法な暴力・暴言認定:三重県津市立中学校「体罰」訴訟

 三重県津市立中学校に在学していた当時、所属していたバレーボール部の顧問教諭(50)から「指導」と称した暴力や暴言を繰り返し受けたとして、元生徒の女性(現在17歳)と両親が、津市と教諭個人を相手取って計550万円の損害賠償を求めた訴訟で、津地裁は2月4日、原告の訴えを一部認め、津市から女子生徒へ約165万円の損害賠償を命じる判決を出した。

 原告側は、中学校1年だった2011年以降、教諭から平手打ちや突き飛ばされるなどの暴行や「おまえは論外。使い物にならない」など暴言を受け、精神的苦痛を受けて精神科への通院を余儀なくされたと主張した。

 一方で市や教諭は、暴力については「指導の範囲内」、暴言は「厳しい叱責はあったが人格否定はしていない」などとして争っていた。

 判決では、教諭の行為を暴行と認定して指導に値しない、また暴言についても人格否定と判断した。市の責任についても、学校側は違法な暴行を把握しながら対策を取らなかったなどとした。

 一方で両親がおこなった請求については「主体は子ども」として認めず、また国家賠償法により教諭個人の損害賠償責任も認めなかった。

 法的な制約による限界はあるが、暴力・暴言は違法であり不法行為であるという意味では、大筋で認められたものと言ってもいいような内容ではないか。卑劣な暴力・暴言であり、教育の場としてもスポーツ指導の場としても、指導に値しない言動である。

 津市は判決を受け入れるべきだし、再発防止策を取るべきである。また市から教諭への求償もおこなうべきである。

顧問教諭の「体罰」で精神的苦痛受けたとして提訴:三重・津市
 三重県津市立美里中学校に通っていた女子生徒(2014年春卒業)が「所属していたバレーボール部の顧問から暴力や暴言を繰り返し受けて精神的苦痛...

(参考)
◎部活体罰、津市に165万円賠償命令 地裁判決(中日新聞 2016/2/4)