林田真二の児童いじめ事件:関係者の二審福岡高裁への評価

 福岡市立小学校教諭・林田真二が2003年、担任クラスの児童に暴行やいじめを加えてPTSDにさせたとして被害者が訴えた訴訟は11月25日に判決が出ましたが、判決を受けての関係者のコメントも報じられています。


 『朝日新聞』によると、以下のような内容が記事化されています。

『教諭のいじめ、2審も認定 賠償増額の判決 福岡』(『asahi.com』2008/11/25)より一部抜粋
 少年の代理人の大谷辰雄弁護士は判決後の会見で「不十分な点はあるが、教諭(=林田真二)の行為を明らかにするとの提訴時の目的に照らせば、少年への暴力を断罪した点は評価できる」と述べた。
 市側は「一審に比べ賠償額が引き上げられたが、おおむね主張が認められた。判決内容を精査して今後の対応を検討する」との談話を出した。

 双方とも判決に対して「不十分な面はあるが、一定の評価をおこなっている」と読みとれます。福岡市教育委員会は、林田によるいじめ・暴力行為については認めながらも「市教委が認定した被害範囲での賠償に応じる。事実関係についてもっと詳細に解明するために裁判をおこなう」という立場をとっていました。
 一方で林田真二は「いじめや暴力の事実関係そのものが、モンスターペアレントである保護者と教育委員会が共謀してでっちあげたもの」という主張をおこないました。また林田の主張を一方的に採用した『でっちあげ』何とかという書籍が、福田ますみなる名義で新潮社から出版されました。
 しかし、林田のいじめ・暴力行為の基本的な内容が裁判で認定されたことから考えると、事実上林田の主張や『でっちあげ-』なる書籍の内容は嘘・デタラメと断罪されていることになります。
 今後上告するのか、双方とも上告せずに判決が確定するのかは現時点では不明ですが、少なくとも「被害者・福岡市ともに主張は一部認められている。しかし林田の主張や『でっちあげ-』なる書籍の内容は全くの嘘として否定されている」ということは確かです。
 『でっちあげ-』なる書籍については、教師のいじめ事件で加害行為の正当化と被害者への中傷を振りまいた前代未聞の書籍であるという点でも、教師にとって都合の悪い者には「モンスターペアレント」のレッテルを貼って逆切れ的な攻撃をすれば良いという風潮を加速させたという点でも、ある意味では「歴史的」でしょう。