「遅刻で罰金」の琉球大学教授、処分取り消し訴訟で敗訴

 琉球大学工学部の永井實教授が、講義に遅刻した学生から罰金を徴収していたとして大学側から停職1ヶ月の懲戒処分を受けた問題で、同教授が大学に対して処分取り消しなどを求めた訴訟で、那覇地裁は11月25日、請求を棄却しました。


 教授側は「レジャーランドと揶揄される大学の在り方に問題提起した点では社会的に意義がある。大学の名誉を傷つけてはいない『沖縄タイムス』2008年11月25日付『琉大教授の請求棄却/那覇地裁 遅刻100円徴収で処分』)」などと主張しました。しかし判決では、遅刻を減らすために不可欠な手段とはいえないとしたということです。
 遅刻がほめられたものではないのはいうまでもありませんが、罰金を取るという手段は失当だといえます。このようなことをしても遅刻がなくなるとも思えませんし、「物理的にその場にいても、単位のために渋々その場にいるだけで、内職や私語などをしている学生」を生み出すのがオチではないかと感じます。
 しかもこの教授の担当していた科目は必修科目であり、「学生が抗議の意思を示して受講をやめたり罰金支払いを拒否する」ということは、「仮にそういう行動に出れば卒業に必要な単位が取れない。すなわち卒業できない」ということも意味してしまうため事実上不可能です。大学側はアカデミック・ハラスメント(アカハラ)行為と判断して停職1ヶ月の処分を下しましたが、処分の軽重は別として、処分自体はやむを得ないでしょう。
 また大学のあり方に問題提起したければ、もっと他の手段があるでしょう。
 全体的に見て、判決は妥当だと感じます。