大阪市立小中学校、校長推薦制で教頭昇任試験受験者を半強制的に増加させる

 大阪市立小中学校の教頭昇任試験の受験者数が、前年比で1.7倍に増加したと報じられている。

 全国的に指摘されている教頭業務の多忙化に加え、大阪市では公募校長制度やトップダウン方式での「教育改革」など維新政治の影響もあり、教頭の志願者も激減していた。志願者減少を打開する策として、従来の本人の志願制から、大阪市教委が各学校の校長に対して、所属校の教諭から教頭候補者を1人以上推薦するよう求める方式を導入したことが背景にあるという。

 一方で、校長から推薦を受けても固辞する教諭も多く、推薦者307人のうち実際に受験したのは96人となった。

 学校現場の創意工夫が生かされにくく、強権的な政治の意向やそれを受けた教育委員会の一方的な指示で締め付けられて振り回されるようなことを、好き好んでやりたいと思う人は少ないのは当然であろう。そういう根本的なことを改善せずに、さらに強権的な方法で打開を図ろうとしても、状況は好転しないのは目に見えているし、悪化するのではないか。

 大阪市の中学校給食の問題で、選択制だった時期の中学生の不満の声とそれを受けた利用率低迷に対して、維新市政は「全員給食にすれば必然的に利用率100%になる」という発想で、「おかずが冷たい」などの問題を改善しないままに全員給食を導入して、中学生からの不満の声をさらに広げた。今回の教頭昇任試験の受験者数増加についても、中学校給食問題と同じ構図だと感じる。

(参考)
◎教頭昇任試験、校長推薦制で受験者1.7倍に 大阪市(朝日新聞 2016/1/8)

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