出水市いじめ自殺、生徒アンケートを開示

 鹿児島県出水市立中学校2年だった女子生徒が2011年9月、2学期の始業式の日の朝に九州新幹線に飛び込み自殺し、背景にいじめが指摘されている問題で、出水市教育委員会は1月8日、生徒の自殺直後に全校生徒を対象にいじめの有無などの状況を調査したアンケートの内容を遺族に開示した。

 遺族が開示を求める訴訟を起こし、2015年12月に鹿児島地裁で開示を命じる判決が出され、出水市教委が控訴を断念したことに伴うもの。

 この問題では、遺族の独自調査によって、自殺した生徒へのいじめをうかがわせるような具体的な証言が複数得られていたという。出水市教育委員会は、学校側の調査内容についても、遺族調査の結果と大差ないことを示唆しながらも、いじめではないとしてきた。

 今回学校側が開示した内容では、いじめをうかがわせる内容が、伝聞も含めて約30件指摘されていたという。「この生徒が暴言を受けている場面を見た」「生徒が『物がなくなった』と発言していたのを聞いた」などとする指摘もあったという。

 遺族側はアンケート内容の開示を受け、第三者調査委員会の設置を要望したという。一方で教育長は「当時最大限の調査をした。再調査するつもりはない」などとする見解を示した。

 この内容は明らかないじめではないのだろうか。いじめはなかったと結論付けること自体が疑問だし、第三者委員会によるていねいな再調査が必要ではないか。

(参考)
◎鹿児島・中2自殺 いじめに言及多数 同級生アンケ開示(毎日新聞 2016/1/8)