天童いじめ自殺、遺族が提訴検討の意向

 山形県天童市立中学校1年だった女子生徒が2014年1月、3学期始業式の日の朝に山形新幹線に飛び込み自殺し、背景にいじめが指摘されている問題で、遺族が損害賠償請求訴訟を検討していることが『河北新報』で報じられている。

 損害賠償訴訟に踏み切る選択肢のほか、代理人弁護士は訴訟外で天童市と交渉して、責任の明確化・再発防止策の具体的提示・賠償などの和解を探る選択肢も検討している。一方で遺族は、直接交渉で責任の所在が曖昧にされることなどを危惧し、また市の方から積極的な働きかけもないことを指摘し、「学校設置者の市や関係者の責任を法の下で明確にしたい。最後まで真相を明らかにする姿勢を貫かなければ、娘に申し訳ない」などと話しているという。

 この問題では第三者委員会が2015年10月、「いじめが主要な原因」とした報告書を出している。報告書の中で学校側の対応を「場当たり的で組織として機能しなかった」とも指摘している。

 山本信治天童市長は報告書を受けて謝罪するとともに、「再発防止が市長としての責任の取り方だ」としている。「日本スポーツ振興センター」の災害共済給付制度に基づく死亡見舞金約2800万円の請求手続きをおこなう一方、市議会で市として賠償に応じるかという質問については「遺族との関係もあり答弁は差し控える」としている。

 責任の明確化や再発防止のためにも、遺族が提訴に踏み切るかどうかは別としても、市側が曖昧にせずに積極的に遺族に対応すべきではないのだろうか。

(参考)
◎<天童いじめ自殺>遺族、市に賠償請求検討(河北新報 2014/1/6)

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