高校入試「中3チャレンジテスト」実施へ:大阪府

 大阪府教育委員会は11月17日の教育委員会会議で、公立高校入試の合否判定基準の一つとして、府内の中学生を対象にした「中3チャレンジテスト」を2017年度から実施することを決めた。

 委員6人中5人が賛成し、1人が反対した。12月府議会に必要経費約1億円の予算案を提出するという。

 大阪府では2016年度高校入試に向けて、2015年度3年生に対して、全国学力テストの学校別平均点によって、学校側が各生徒に対してつける調査書の評定(いわゆる内申点)の範囲を指定するシステムを導入した。学校平均点が高ければ評定をつけられる範囲が高く補正され、間接的な形ながらも個別の生徒に対しても内申点が上がる可能性が高くなるものとなっている。

 しかし文部科学省が、全国学力テストの成績を入試に活用することを禁じたことで、代替のテストを実施することとした。同様に、チャレンジテストの学校平均点で評定の範囲を指定するという。

 テストは英語・数学・国語・理科・社会の5教科で、修学旅行シーズンでもある6月下旬の実施を想定しているという。

 内申点を絶対評価に変えたから、学校間での評価の補正が必要という理屈ではある。しかしこれは受験の期間が実質的に長くなる上に、テストの平均点で評定をつける範囲が左右され生徒の内申点も左右することになると、平均点を上げるためのテスト対策一辺倒の取り組みに偏りかねない危険性をはらむものとなっている。

 新たにテストを持ち込んでも、学校現場に混乱を持ち込むものではないか。大阪府では高校入試だけでも、ほかにも短期間で制度が変遷し、振り回されている。こんなことでいいのだろうか。

(参考)
◎大阪府教委、中3独自テスト新設 修学旅行の季節に想定(朝日新聞 2015/11/27)

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