ずいぶんな言い分です…

 全国学力テストの市町村別結果について、大阪府は府内の各市町村に公表を要請しています。しかし吹田市が非公表としたことに関して、橋下徹・大阪府知事が「吹田の市長さんは教育に関して理解がない」「非常に古い教育観」「吹田市民の子どもたちがかわいそう」「点数だけにこだわらないなんて言っている時代ではない。もっと冷静に、教育について勉強していただきたい」などと発言したということです。

 ずいぶんな言い分ですが、私からいわせれば「教育に関して理解がない」「非常に古い教育観」「冷静に教育について勉強していただきたい」のは、橋下知事の方です。
 橋下知事は「点数だけにこだわらないなんて言っている時代ではない」などと主張しています。しかしそれは裏返していえば、「学力や教育はテストの点数だけ」という、非常に貧困で前時代的な教育観の持ち主であることを自ら主張していると受け取れます。
 もちろん、テストの点数が学力のすべてではありません。また学力テストの平均点を公表しても個人の学力向上にはつながらず、平均点を上げることが自己目的化した競争や不正がおこなわれるだけだということは、全国各地で発生したさまざまな例が示しています。
 しかし橋下知事はそういった問題に学ばず、逆に現実から学んだ結果導かれた正しい主張・対応に対して一方的に「教育に関して理解がない」「非常に古い教育観」「勉強していただきたい」などといっています。これは何かの冗談なのでしょうか。冗談にしてもおもしろくも何ともないですが、今までの橋下知事の言動から判断すると「皮肉を効かせたジョーク」のつもりではなくどうも本気でそう思っていて発言したようなので、余計にたちが悪いのではないかと感じます。
(参考)
全国学力学習状況調査の結果の公表に関わり「今こそ、教育の本質を見失ってはならない」-今の雪崩を打ったような点数至上主義への流れを懸念する-』(阪口善雄吹田市長、吹田市ウェブサイト「ようこそ市長室」、2008/9/19)