貝塚養護学校廃校条例を可決:大阪市議会

 大阪市議会は9月18日、大阪市立貝塚養護学校を2009年3月限りで廃止する条例改正案を可決しました。廃校後の受け入れ先は、肢体不自由児対象の養護学校・大阪市立光陽養護学校となります。

 貝塚養護学校は病弱児を対象とした養護学校です。しかし大阪市は2007年4月以降で新規募集停止をおこない、在校生が卒業次第廃校にする方針を示していました。しかし募集停止後も、転入を求める訴えが相次ぎました。報道されたものだけでも3件・3人の転入希望の訴えがあり、訴訟の結果すべて転入が仮に義務づけられました。
 2008年9月時点では14人が、貝塚養護学校で学んでいるということです。
 この間の経過をみると、病弱児にあった形で学べる貝塚養護学校の存在は必要なもので、あえて廃止するような積極的な理由はないといえます。大阪市の主張としては「療養には多様な形があるから、貝塚養護学校のような形が必ずしもベストとはいえない」ということですが、「多様な形がある」からこそ必要とされている児童・生徒には場を提供することも重要ではないかといえます。だからこそ、裁判で相次いで転入が認められたともいえます。
 このような状況のもと、あえて廃校を盛り込んだ条例を出すということ自体が理解できませんし、廃校に賛成する議員の主張も理解できません。
 なお、貝塚養護学校に在籍している生徒ら6人が、廃校取り消しを求める訴訟を9月19日付で大阪地裁に提訴しました。この訴訟の行方が注目されます。