全国学力テスト市町村別結果公表要求問題、知事の不穏当発言:大阪府

 橋下徹・大阪府知事は9月7日、大阪府内であったラジオの公開生放送で、全国学力テストの市町村別の結果を公表するよう求める自らの主張に関連して「あのクソ教育委員会のメンバーが、過度な競争が生まれるという理由で発表しない」などと発言したということです。

 橋下知事はさらに、放送終了後の報道陣の取材に対し、「市町村別の成績を公表しない自治体には府の予算を付ける必要はない」などとも発言したということです。
 橋下知事が個人として全国学力テストの市町村別結果を公表するべきだという主張を持っていることについてはさておき、「クソ」は不穏当でしょう。さらに、「クソ」という言葉尻よりも重大な発言まで生まれています。「公表しないなら予算を付ける必要はない」などというのは、予算をちらつかせて自らの主張を押し通そうとしているともとれる問題発言です。
 市町村別の結果公表が、狭い意味での「点数を上げる競争」にしかつながらず、小手先のテスト対策だけに終始する風潮が生まれて本当の意味での学力向上にはつながらないというのは、他地域でおこなわれた地域独自の学力テストの例を見ても明らかです。ま府内の市町村教育委員会も、公開には否定的な意見が主流となっています。
 そんな中で予算面での脅しともとれる発言をおこない、市町村別結果を公表させようとすることは、大阪の教育を崩壊させることにもつながります。