「ツタヤ図書館」住民投票で反対多数:愛知・小牧市

 愛知県小牧市で、市立図書館建て替えに伴って、新図書館の運営をレンタルビデオショップ「TSUTAYA」を運営する企業「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」に委託する計画の是非を問う住民投票が、10月4日に市議会議員選挙と同時投開票でおこなわれた。

 投票率は50.38%で、反対3万2852票と、賛成2万4981票を大きく上回った。投票結果に法的拘束力はないが、住民投票条例では市長や市議会に対して結果の尊重を求めている。

 公共図書館運営の「TSUTAYA」への委託は、佐賀県武雄市などいくつかの地域で実施されている。しかし、「子どもの手の届きにくいところに絵本が配架されるなど使いにくい」「佐賀県武雄市では、10年前のパソコン操作マニュアル本や資格試験参考書、地理的に遠く離れた埼玉県のラーメン店のガイドブックなど、図書館の書籍購入基準としては首を傾げるような、ツタヤの在庫の書籍が大量に購入された」など、図書館の運営としては疑問といえるようなことがおこなわれている。

 また図書館内にカフェや書店を併設するなどしていることで、学校から商業施設とみなされて「放課後に寄り道しないようにと指導がおこなわれた」というような笑えない話まであった。

 他地域でこのような実態が報告されていることもあり、市民団体が「ツタヤ図書館」計画に危惧を持って住民投票を請求し、今回の投開票となったものである。

 図書館は単なる貸本屋・レンタルショップではない。知や文化の拠点としての社会教育施設であり、それにふさわしい運営が求められる。住民投票の結果を踏まえたうえで、図書館の充実に資するような建て替え・運営計画を練り直してほしいと願う。

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