道徳教科書検定基準発表:文科省

 文部科学省は9月30日、2018年度から「特別の教科」と位置づけられる道徳教科書の検定基準を告示した。小学校用教科書は2018年度、中学校用教科書は2019年度より、それぞれ導入されることになっている。

 教員からの一方通行にならないよう、討論やロールプレイングなど主体的な学習がしやすいようにしたという。問題解決学習や課題学習のほか、言語活動への配慮、先人の伝記や情報化などの課題などが示されている。

 一見すると何の問題もないようには見える。しかしその一方、道徳教育を教科化して評価すること自体が、何らかの形で規範意識の押し付けにつながる危険性がある。

 文部科学省がパイロット版で作成した道徳教育副読本でも、1980年代の創作で2000年代になって広まった「江戸しぐさ」をまるで江戸時代からの道徳のように扱って掲載するなど、非科学的なことをしている。

 安倍政権のもとでは育鵬社教科書問題など、問題のあることが他教科でもおこなわれた。道徳教育でも、政府・文科省にとって都合がいいような規範意識の押し付けにならないか、強い危惧を感じる。