教師の暴行で自殺、見舞金も支払われず:両親提訴

 北九州市立青葉小学校(若松区)5年生だった男子児童が、担任の女性教諭からの執拗な暴力を苦にして2006年3月に自殺した問題がありました。

 この事件について、「学校災害として申請をしたのに死亡見舞金が支払われなかった」として、学校管理下の事故等について災害共済給付事務をおこなっている独立行政法人・日本スポーツ振興センターを相手取り、見舞金の支給を求める訴訟を福岡地裁小倉支部に提訴していたことが分かりました。
 担任教諭は自殺した児童に対し、継続的に暴力を加えていたということです。事件のあった2006年3月16日には、担任教諭がつかみかかって押し倒すなどしました。自殺した児童は一旦教室を飛び出しましたが、再び教室に戻ってきたところ教諭は「なぜ戻ってきた」などと追い打ちをかけるような発言をおこないました。児童はその直後に自殺しました。
 この事件では北九州市教育委員会は、自殺と暴行との因果関係どころか、教師の暴行すら一切認めないという態度に終始しています。また「調査をしたものの調査結果を破棄した」「同じクラスのほかの児童に対して口止めを図った」などの内容も明らかになっています。
 また、自殺した児童やその遺族に対する悪質な中傷も多くおこなわれています。
 さらに、教師の暴行に起因する自殺事件であることが明らかであるにもかかわらず、死亡見舞金支給をしないというのは、ただでさえ自殺した児童や遺族に卑劣な二次攻撃が繰り返されているもと、遺族の傷口をさらに広げるものではないかといえます。
 この事件では、北九州市教育委員会を相手取った訴訟も続いています。さらにこのような訴訟まで起こさなければならないというのは、被害者に対して最低限の救済すらされない、それどころかさらに二次被害まで与えられるというひどい現状を、改めて浮き彫りにしています。
 金銭で遺族や関係者の悲しみが癒えるようなものでもありませんが、少なくとも「被害が正当に認定されることを示す」という意味では、死亡見舞金の支給が早期に求められています。
(参考)
「継続的体罰で小5男児自殺」見舞金求め両親提訴(読売新聞 2008/8/8)

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