実教出版日本史教科書採択、授業計画事前に審査:千葉県

 千葉県教育委員会は9月16日の教育委員会会議で、2016年度の県立高校の教科書採択をおこなった。国旗国歌法に関する記述が一部教育委員会や右派勢力から敵視されている実教出版日本史教科書については、事前に授業計画などを審査したうえで、県立高校6校で採択した。

 2015年度は10校で採択されていたが、2016年度は継続採択5校・新規採択1校となる。

 千葉県では実教出版使用校に対して「ていねいに指導すること」とする通知を出したり、授業の状況について授業後に報告を求める通知を出すなど、採択そのものは認めても授業内容に干渉する状況が続いてきた。

 今回は、授業計画を事前に提出させて審査し、問題はないと判断した。

 千葉県では森田健作知事や、国語教育や道徳教育を中心とした教育研究者として知られる野口芳宏教育委員が「日本教育再生会議」に関与し、県立中高一貫校では中学校社会科歴史的分野・公民的分野で育鵬社教科書を採択する問題が起きている。

 この問題は育鵬社問題と根は同じものだといえ、教育委員会の右派的な流れによって、実教出版の何でもない記述を敵視して、採択そのものの拒否・排除こそしなかったものの授業内容に干渉しているということになる。

 特定教科書だけ授業計画を事前審査ということ自体おかしな話である。こういうことが起きないような体制を作らなければならない。

(参考)
◎実教出版、6校で採択 千葉県立高、来年度の日本史教科書(産経新聞 2015/9/17)