「戦後70年」テーマの体育大会創作ダンス、クレームで変更に

 佐賀県鹿島市立西部中学校の体育大会で「戦後70年」をテーマにした創作ダンスを実施しようとしたところ、保護者から苦情があり、内容を一部変更していたことが『産経新聞』で報じられている。

 同紙2015年9月11日『体育大会で「銃撃戦」ダンス 市教委「残虐」と中止に 佐賀鹿島市の中学』によると、以下のように報じられている。

 体育大会は13日に行われる。この中で、1~3年の全女子生徒約330人による、創作ダンスを予定していた。市教委によると、問題となったのは「戦後70年」をテーマにしたダンスの一部。冒頭、音響設備から銃撃音が鳴り、女子生徒が地面に倒れ込む。音が鳴り止むと、生徒たちは苦しんだ様子で立ち上がる。最後は、沖縄戦の犠牲者を追悼する曲「さとうきび畑」に合わせて踊るという。

 学校側がダンスの内容を生徒に説明したところ、複数の保護者らから「生徒たちが嫌がっている」などとする電話が市教委や学校にあったという。

 市教委は「『イスラム国』による日本人の殺害映像を連想する子供もいるかもしれない。残虐なイメージは学校教育にふさわしくない」と判断。市教委教育総務課によると、江島秀隆・教育長が9日、校長の白仁田氏に対し、電話で創作ダンスの修正を求め、指摘された部分の取りやめを決めたという。

 いかにも産経新聞好みのネタではあるが、戦争美化勢力と、被害を教えたり触れることに「残虐」と難癖をつけるのは、経験的に同じ人物・勢力が自分の都合に合わせて表裏一体におこなっているような印象を受ける。創作ダンスの内容そのものには、戦争美化などの意図はないと考えられる。

 市教委が苦情電話を口実に「イスラム国」とか残虐とかを持ち出すこと自体、突拍子もない印象を受ける。

 特定の意図を持った勢力が教育実践にクレームを付け、クレームを口実にした教育委員会が変更を指示することで、クレームを付ける側にとって都合の良い政治的立場を押し付けたり意に沿わないとみなしたものを排除しているという「政治的」な流れがあるように感じる。