公立高校の学区撤廃進む

 読売新聞社の調査によると、2000年代に入って公立高校普通科の学区の統廃合が各地で進んでいることが分かりました。2003年以降、20都県で学区撤廃がおこなわれ、また9道府県で学区統合がおこなわれているということです。

 生徒や保護者のニーズに応えることなどが、統廃合理由としてあげられています。一方でいわゆる「受験難易度」による高校の序列化が進むことや、受験競争激化の恐れも懸念されています。
 学区を下手に広げすぎると、受験競争の激化や通学の長距離化・長時間化などの問題も発生します。「中間的な難易度の学校」なら学区内での棲み分けもあり得るかもしれませんが、特にいわゆる進学校といわゆる教育困難校で問題が増大する危険性が高いといえます。「受験難易度」や「難関大学といわれる大学への進学者数」がそのまま「高校そのものの格・価値」と同一視されるのは全くのナンセンスです。
 「1学区あたり1~2校しか選択肢がない」というのも極端でしょうが、逆に「選択の幅を広げる」という大義名分のもとで学区を無制限に広げすぎることには賛成できません。学区の統廃合や撤廃などではなく、例えば「学区境界付近に住んでいる生徒には、隣接学区受験も可能にする調整地域を設ける」などの弾力的な措置の方がベターだという気がします。
(参考)
学区撤廃20都県に、公立高が私立と生徒争奪…読売調査(読売新聞 2008/7/28)

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