大阪府立高校水泳部事故訴訟:大阪府が和解に応じる方針固める

 大阪府立今宮工科高校(大阪市西成区)の水泳部員だった当時2年生の男子生徒が2012年5月、水泳部の練習中に当時3年生だった先輩部員からプールに突き落とされて頸椎圧迫骨折のケガを負い、両手足まひの後遺症が残った事故で、大阪府が被害生徒側に解決金1億円を支払う方向で和解案がまとまったことがわかった。

 9月29日開会の大阪府議会に関連議案を提案し、承認を求めるという。

 事故は2012年5月16日の練習中に発生した。飛び込み台に座っていた生徒は、先輩部員から背中を押されてプールに頭から落下した。顧問教員は当時、別の校務のため練習には立ち会っていなかった。

 生徒側は「大阪府には、顧問の不在時に危険を伴う練習をしないよう念入りに指導する義務があった」として府と先輩部員を相手取って総額3億1000万円の損害賠償を求めて提訴し、大阪地裁が和解を勧告していた。

 大阪府は「安全指導が十分でなかった点は否定できない」「被害生徒の早期救済につながると考えた」として、和解勧告を受け入れることにした。

 ただでさえ、プールでの飛び込みでは重大な事故も報告されている。ふざけて故意に突き落とすなど全くの論外である。危険性が周知徹底されてなかったことは遺憾であり、再発防止策がとられることが望まれる。

(参考)
◎プール事故で生徒側に1億円支払いで和解へ 大阪府「安全指導、十分でなかった」(産経新聞 2015/9/9)