育鵬社教科書:2地区で継続採択阻止判明、一方で6地区で新規採択判明

 2015年中学校教科書採択について、採択内容を公開していなかった地域では9月1日以降採択状況を公開している。

 9月1日に採択内容を発表した地域では、島根県益田地区(益田市・津和野町・吉賀町)と広島県尾道市の2地区で育鵬社教科書の継続採択を阻止し、他社教科書に採択替えしたことが判明した。

 一方で、山口県立・福岡県立の中高一貫校、石川県金沢市・加賀市・小松市、山口県防府市でそれぞれ、育鵬社教科書が新規採択されていたことが判明した。山口県岩国地区でも育鵬社歴史が継続採択された。

育鵬社教科書を採択した地区(2015年9月1日判明分)

(※9月1日20時追記:東京都小笠原村でも育鵬社歴史・公民教科書を新規採択したとの情報が入る)

 育鵬社が採択された地域では、個別の地域ごとに詳細な分析が必要だといえども、おおまかな傾向として、▼県立中高一貫校での採択が目立つ。▼首長が育鵬社教科書グループの母体である日本教育再生機構に近い立場。同機構の役員になっている首長や教育委員もいる。▼育鵬社教科書への反対や疑問意見が多く寄せられたり、事前の教科書調査審議会では「採択対象外」「低評価」にもかかわらず教育委員がゴリ押し。などの特徴があるように感じる。

 また採択こそ回避されたものの、かなりきわどい状況になっていた自治体も一定数あった。

 採択撤回を求める世論を広げるとともに、4年後に採択させないための取り組みを強めていくことも必要になってくるだろう。

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