全国学力テスト成績開示問題、結果先送り:鳥取県

 2007年度に実施された全国学力テストについて、県内の市町村別・学校別成績を開示するよう鳥取県情報公開審議会が答申した問題で、鳥取県教育委員会は7月15日に定例会を開いてこの問題を議論しました。


 当初は「開示に応じる」という観測が流れていましたが、教育委員から「過度の競争を招く」「開示のメリットが分からない」などの反対意見が出たため、結論は8月の次回会議に持ち越されています。
 この問題は、2007年11月に県内の市町村別・学校別の成績開示請求をおこなった人物がいて、県教委としては一旦非開示を通知しましたが、不服申立があり鳥取県情報公開審議会が開示するよう求める答申を出したという経過があります。開示請求をおこなった人物については今まで明らかになっていませんでしたが、直近の報道によると請求者は地元新聞社・山陰中央新報の記者だったと報じられています。
 当ブログでも繰り返し論じているように、全国学力テストの市町村別・学校別成績の開示はデメリットが多いものであり、決して開示できるようなものではありません。
 一方で、全国学力テストの実施方法そのものが学校間・地域間の競争と序列化を目的にする発想から生まれたものであり、世論の批判で一定の歯止めはかかったとはいえども本質的な矛盾は解決されていません。全国学力テストのやり方を根本的に改めない限り、このような開示請求問題は全国各地で続くことが予想されます。