学年集会に遅れた生徒80人以上に暴行:愛媛・宇和島の中学校

 愛媛県宇和島市立中学校で2学年副主任を務める男性教諭(41)が7月3日、学年集会に遅刻したとして、3クラス83人を正座させてげんこつで殴っていたことが分かりました。


 暴力は問題外であり、正座も含めてあからさまな「体罰」です。教育とは全く無縁の行為であり、決して正当化できるようなものではありません。
 この問題で気になったのは、「2年生のクラス担任ら6人の教諭が事件を目撃していたにもかかわらず、誰も教諭の暴力を止めなかった」という点です。6人の教諭についても、直接手を出していないとはいえども、実質的に同罪だといえます。また、暴力に鈍感となっている学校側の体質も浮かびあかります。
 『読売新聞』では「ほかの教諭6人が制止しようとしたが、止められなかったという。」と報じられています。しかしこの報道は疑問です。
 仮に2~3人程度までの生徒相手にいきなり殴りかかったのなら「止められなかった」でも特に不思議には感じないかもしれません。しかし80人以上の生徒が被害に遭っているのだから「数秒のうちに事件が起こったために止めきれなかった」というのは通じず、止める時間があるはずです。「制止しようとしたが」うんぬんという読売新聞の書き方では、意図しているのかどうかは別として、結果的に加害教師本人や目撃していながら何もしなかった教師を正当化し、暴力を批判する者が悪いかのような世論のミスリードにつながりかねません。