愛媛県今治市、歴史・公民は東京書籍採択:6年ぶりに極右教科書採択阻止

 愛媛県今治市教育委員会は8月28日に中学校教科書採択をおこない、中学校歴史的分野・公民的分野とも東京書籍を採択した。歴史・公民とも前々回2009年は扶桑社、前回2011年は育鵬社を採択していたので、6年ぶりに極右教科書を採択阻止したことになる。

 教員や保護者などでつくる教科書選定審議会の答申では、歴史・公民とも東京書籍が一番評価が高かった。公開で開かれた教育委員会の臨時会では、教育長は「答申を尊重したい」と提案した。

 質疑では教育委員からも「多面的な考察ができ、年表に沿って系統的に学べる」(東京書籍・歴史)、「ディスカッションやリポート作成の仕組みがあり、将来生かせる内容」(東京書籍・公民)などと支持する声があがり、挙手採決の結果、歴史では東京書籍3・育鵬社2、公民では東京書籍4・育鵬社1となり、いずれも東京書籍に決まった。

 愛媛県は極右教科書採択策動が特に激しい地域のひとつで、2015年採択でも松山市・新居浜市で育鵬社歴史が新規採択された。一方で古い時期から扶桑社・育鵬社を採択し続けていた今治市で採択を阻止することができたのは、非常に喜ばしいことである。

 教育委員が答申を尊重し、生徒の立場に立って自主的に判断した結果だといえ、諸手を上げて歓迎するものである。