国立大学入学式・卒業式への「日の丸・君が代」要請が圧力に:共同通信調査

 共同通信の調査によると、安倍晋三首相の意向を受け、下村博文文科相が国立大学に対して入学式や卒業式での「日の丸」掲揚・「君が代」斉唱を「要請」した問題について、少なくとも47校が「今後の対応を検討しているが未定」としていることがわかった。

 共同通信は全国立大学86校に取材し、匿名条件での回答を含めた大学も含めて77校から回答が得られた。東京農工大学と匿名の大学1校の計2校が、今後は「君が代」を斉唱することにしたと回答している。

 神戸新聞が以前に、近畿圏での状況を取材し記事にしていたが、全国的にも同じ傾向が浮かび上がっている。政府・文科相サイドからの「要請」が国立大学にとっては圧力となっている実態が浮かび上がる。

 タカ派的な安倍政権のもと、教育への圧力は各方面で強まり、大学・高等教育の分野でも問題が起きている。大学予算の問題や文系学部軽視の問題など大学・高等教育の他分野の課題も加わり、「要請」が大学への圧力となって大学が萎縮する形にもなりかねない。大学自治や学問の自由からみても深刻な事態ではないか。

(参考)
◎国旗国歌、国立大5割超「検討」 文科相の要請に(共同通信 2015/8/21)