川崎市で育鵬社教科書不採択、歴史・公民とも教育出版

 川崎市教育委員会は8月16日午前の教育委員会で、市立中学校の教科書採択(4採択地区)をおこない、4採択地区とも中学校歴史的分野・公民的分野ともに教育出版を採択した。育鵬社は採択しなかった。

 川崎市では、2014年の市立高校教科書採択で、学校側が実教出版の日本史教科書の採択を希望申請したにもかかわらず、教育委員会が認めずに他社教科書に強制的に変更させた事件が起きている。(当ブログ2014年8月20日『市教委が実教出版日本史教科書採択拒否:川崎市立高校』、2014年9月1日『実教出版採択拒否された川崎市立高校2校、別の教科書を採択』)

 このことから、中学校教科書採択にあたっても育鵬社がねじ込まれる危険性があるともみられていた地域でもある。

 採択の審議では、川崎市の事例が記載されているなどとして、全会一致で教育出版が推されたという。

 とりあえずはホッとした。一方で川崎市は、現時点では政令指定都市では唯一採択地区が複数に分かれている自治体でもある。横浜市や大阪市でおこなわれたように、採択地区を全市1区に統合して極右教科書の採択をしやすくする策動がおこなわれるかもしれない。

 当面は安心とはいえども、4年後を見据えて草の根からの取り組みを広げていく必要があるのではないか。