児童いじめ教師・林田真二、控訴審で結審:RKB毎日の不当報道

 福岡市立小学校で2003年、当時4年生担任だった教諭・林田真二から人種差別的ないじめを受けて重度のPTSDに追い込まれたとして、児童と両親が訴えていた訴訟の控訴審が、福岡地裁で結審しました。判決は2008年11月25日の予定です。


 一審福岡地裁は2006年7月、林田の一連の暴行やいじめ行為を認め、学校管理者の福岡市に対して損害賠償の支払いを命じました。「血が混じっている」などの発言も事実と認定しています。しかし林田の蛮行とPTSDとの因果関係が認められず、控訴審で争っていました。
 この問題では、林田の言い分を一方的に鵜呑みにし、裁判で有利な心証を与えようとねらっているかのような悪質な書籍が出されるなど、前代未聞の二次被害・マスコミ被害が全国的に振りまかれました。この手の教師の暴力事件・教師のいじめ事件では、学校や地域住民の口コミによって被害者への嫌がらせがおこなわれることも珍しくありませんが、書籍の形で全国的に被害者への中傷が振りまかれたのは、おそらく初めてではなかったかと思われます。
 この事件に関するRKB毎日の報道が、非常に気になります。

RKB毎日 2008/5/27配信(http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/009542.html)より
福岡市の小学校で、教師から「血がけがれている」と言われるなどいじめを受けたとして、児童とその両親が福岡市に対して損害賠償を求めていた裁判です。
一審では、そうした発言については認められず、控訴審になって途中から教師を被告からはずすという、異例の展開となった裁判がきょう結審しました。
この裁判は2003年、福岡市西区の小学校の男子児童が、担任の男性教師から体罰や差別発言を繰り返し受け、PTSD・心的外傷後ストレス障害になったとして、教師と福岡市に対しておよそ5800万円の損害賠償を求めて提訴したものです。
2006年7月、1審の福岡地裁は福岡市に対し、220万円支払いを命じました。
しかし、最大の争点となっていた「教師による『血がけがれている』という差別発言によってPTSDになった」との原告側の主張は退けられました。
その後の控訴審で、この発言をめぐっては、児童が法廷で証言する必要がでてきましたが、原告側は、「児童の心理状態を考慮する」として教師を訴訟対象から外し、被告は福岡市だけとなって裁判が続けられていました。
控訴審判決は今年11月25日に言い渡されます。
この事件では教師から「血が汚れている」と言われたとする保護者の証言だけが一人歩きし、センセーショナルな報道が展開され、メディアのあり方にも大きな問題を残しました。
私たちは今後とも、公正な報道を続けて行きたいと思います。

 一部に誤り(意図的な嘘?)を含んでいる上、林田を正当化して被害者がでっち上げをおこなったかのような印象を与える、非常に恣意的な偏った報道だと、厳しく批判せざるを得ません。「教師の暴力事件が発生した際に、マスコミ報道が暴力加害者を擁護し、被害者に二次被害を与えることがある」という典型例です。
 控訴審で林田個人が訴訟対象から外れた理由については、もっとていねいに見なければなりません。「児童の嘘・でっち上げがばれそうになったから」ということは、林田とその支持者が妄想を抱いて勝手に言い立てているだけで、決してそんな事実はありません。
 だいたい教師の暴力事件では、加害者本人が暴力の事実関係を認めていても、被害者への悪質な攻撃がおこなわれることも珍しくありません。本当に被害を受けたとき被害を訴えるだけで「頭のおかしい人」呼ばわりされたりもみ消されたりすることも珍しくありません。「教師の暴力をでっち上げること」など全く不可能です。
 林田への訴訟を取り下げたというのは、それだけ児童の症状が重いことの現れです。被害にあった児童は、林田のことを思い出すだけでも症状が出ると聞いています。そんな心身状況で林田と同じ空間にいること自体が「証言に耐えられない」と判断され、また裁判で児童の状況に配慮した対応がとられなかったため、やむなく取り下げざるを得なかっただけです。
 訴訟を取り下げても林田の悪事が嘘だったという証明にはならず、逆に林田とその支持者の悪質さを浮き彫りにしているだけです。事実経過は、「児童の状況を知りながら林田の前に引きずり出すことを強要し、児童を証言不能に追い込むことで自分たちの正当性を主張しようとする」という林田弁護側の姑息な裁判戦術が明らかになったということです。また「この期に及んで福田某なる名義の『でっち上げ』何とかという書籍を通じて全国的な攻撃をおこなったうえに、謝罪も一切期待できないような、林田のような異常者に関わるだけ時間と労力の無駄」という判断も働いているのかもしれません。
 また一審判決についてもていねいに見なければなりません。PTSDとの因果関係が認められなかっただけで、被害児童に対してほおを強く引っ張るなどの暴行を繰り返し加えたこと、被害児童のランドセルをゴミ箱に捨てたこと、「髪の毛が赤い人」「アメリカ人」「血が混じっている」などといった暴言など、林田の一連の行為はすべて事実だと認められています。事実認定された範囲だけみても、こんなことは教師のやることではない、林田には教師の資格などないと弾劾できるようなものです。すなわち、「林田真二は悪質な人種差別的児童いじめをおこなった暴力教師・しかも被害者をうそつき呼ばわりして悪質な攻撃をおこなったモンスターティーチャー」という事実は、決してでっち上げなどではなく、全くの真実なのです。
 RKB毎日の報道はこの点を無視し、「一審では、そうした発言については認められず」と誤報をおこなっています。
 最後の2段落についても、あたかも被害者側が「でっち上げ」をおこなった・林田の言い分が正しいと主張しているように受け取れる、極めて悪質なものです。「公正な報道」とはほど遠い内容だと言えます。センセーショナルな報道というのなら、林田を正当化するような主張を書き連ねた『でっち上げ』何とかという書籍のことですし、そういう出版物とそれを鵜呑みにした一部の者こそが「メディアのあり方に大きな問題を残した」と言えます。
 林田の行為は、精神的な「人殺し」と言っても過言ではなく(「殺人教師」と一部週刊誌が報じましたが、決して過言ではないでしょう)、大阪教育大学附属池田小学校事件の犯人・宅間守と同列に扱われるべき悪質な行為だというべきでしょう。