教科書採択:愛媛県今治市で公開質問状

 2016年度以降使用される中学校教科書採択を控えて、「つくる会」系教科書が採択されている愛媛県今治市で、「えひめ教科書裁判を支える会」が7月22日、教育委員に対して質問状を提出した。

 今治市では2009年度採択で扶桑社版社会科歴史・公民、2011年度採択で育鵬社版歴史・公民を採択している。このことについて「会」では、教科用図書選定委員会の答申を無視して教育委員らの独断だったと指摘し、前回採択が適切だったのかと各教育委員ごとに質問している。

 「つくる会」系極右教科書は、学校現場や教科用図書選定委員会からの評価は低いにもかかわらず、右派系首長やその意向を受けた一部教育委員が政治的にゴリ押しする例が各地で目立っている。

 教科書の中身も、学術的な理解とはかけ離れた極右的な特異な立場に基づく一方的な記述を多く記載し、戦争美化の記述や、日本国憲法や基本的人権を軽視している記述など、著しく問題の多いものである。

 愛媛県では今治市だけでなく、県立中高一貫校、四国中央市などでも、前回採択で育鵬社版が採択された。今回も採択の危険性が高い地域の一つでもある。政治的に不適切な介入ではなく、学校現場にとって何が必要かを考えれば、育鵬社と自由社は本来採択の対象として扱われるべきではないものである。このような教科書を採択させてはならない。

(参考)
◎教科書採択 市民団体が今治市教委に質問状提出(愛媛新聞 2015/7/23)