生徒への暴力で中学校教諭を停職6ヶ月:兵庫県教委

 兵庫県教育委員会は2008年5月13日、「尼崎市立日新中学校で2008年1月31日、顧問を務めていた野球部員の生徒2人を殴ってうち1人に鼓膜損傷のけがをさせ、さらに押し倒して腹を蹴るなどしたうえグラウンドを走らせるなどした」として、和田康伸教諭(27)=2008年4月に尼崎市立園田東中学校に異動=を停職6ヶ月の懲戒処分にしました。

 被害にあった生徒は、事件から4ヶ月たった現在でもけがは完治していないということです。また和田教諭は別の生徒にも日常的に暴力・「体罰」を繰り返していたことが明らかになっています。兵庫県教育委員会の調査に対して、同教諭は「体罰」への認識の甘さがあったとしているということです。
 このような事件は全国各地の学校で相次いでいます。教師の暴力で大けがをするなどというのは、決してあってはなりません。犯罪行為として刑事処罰されても文句は言えないような事案にもかかわらず、教師の暴力事件・いわゆる「体罰」事件では学校や教育委員会の対応も甘いものになっていることがほとんどです。加害教諭を擁護し、被害者への嫌がらせが起こるのも珍しくありません。
 従来「体罰」で鼓膜損傷のけがを負った事件では、処分といっても減給や戒告止まりだったことがほとんどです。停職6ヶ月というのは、従来の同種のけがでは重い処分に入ります。しかしこれは、「不当に重すぎる」などと加害教師やその周辺の支持者が不服を申し立てる口実には決してなり得るはずもなく、逆に従来の対応が甘すぎただけなのです。
 このような事件に対しては厳しく処分し、また決して許されないことであるということを周知徹底させていくことが、同種の事件を防止し、被害にあう児童・生徒をなくしていくことにつながります。