社会科教科書記述に介護施設経営者らが反発し抗議

 中学校社会科公民的分野や高校現代社会の教科書に、介護の仕事が重労働で低賃金という趣旨が書かれていることは不適切として、介護関連団体6団体が当該教科書の出版社2社に対して、記述の訂正を求める要望書を出していたことが、2015年7月に報じられた。

 問題とされた教科書は、中学校教科書の「中学社会 公民 ともに生きる」(教育出版)と、高校教科書の「最新現代社会」(実教出版)。

 教育出版の中学校教科書では、本文に「介護の仕事が重労働で低賃金」と記述している。また実教出版の高校教科書には、資料として介護職員の写真を取り上げ、「特別養護老人ホームで非正規社員としてはたらく若者 介護現場は重労働で賃金も高くない」と説明を加えている。

 抗議側の主張としては、教科書の記述は「介護に否定的な印象を与え、職業としての魅力や社会的評価を否定するような記述」とし、生徒が誤った認識によって職業選択の自由を奪われることがないように教科書の記述を建設的に改めるべきとしているという。

 抗議した団体はいずれも、介護施設の経営者や運営法人らの団体だということである。教科書の説明にケチをつけるよりも、もっと是正すべき方向があるのではないのだろうかと感じる。