実教出版日本史教科書採択しないよう3年連続で通知:東京都教委

 東京都教育委員会は6月25日、2016年度の都立高校の教科書採択にあたり、実教出版の日本史教科書『高校日本史A』『高校日本史B』を採択しないよう求める通知を出した。同様の通知は2013年、2014年にも出されており、3年連続となる。

 2013年(日本史A)および2014年(日本史B)に現行版が発行された当該教科書では、国旗国歌法の記述で、日の丸・君が代について「一部の自治体で強制の動きがあるとしている」と言及している。

 この記述は、事実を的確に描写した記述でしかない。しかしこの記述について、東京都教育委員会をはじめ各地の教育委員会が目の敵にして、この教科書を採択しないよう指示を出したり、右派議員が議会などで圧力をかけるなどして、この教科書を採択させないようにする動きが現れている。

 そのため、東京都では、授業担当教員が採択を検討していても、管理職によって採択を変えさせられるなどの状況が生まれ、採択がゼロになっている。

 また他県でも、採択は認めても、採択した学校の授業には教育委員会が特別の補助教材を作って当該授業で補助教材を使用させたり、教育委員会が授業状況をチェックするなどの事態も生まれている。

 東京都で2015年度もこのような指示が出されたことは、非常に問題であるといえる。このような指示は撤回すべきではないか。

(参考)
◎日本史教科書「不適切」 国旗国歌記述で「公務員への強制の動きある」(産経新聞 2015/6/25)