道徳教育での評価のあり方検討:文科省会議

 2018年度より学校での道徳教育を「特別の教科」として位置づけることに伴い、道徳教育での評価のあり方を検討する文部科学省の第1回会議が、6月15日に開かれた。

 文科省の担当者は、道徳の評価については、他の児童生徒と比較しての相対評価ではなく、その児童生徒自身がどれだけ成長したかという観点からおこないたいという基本方針を示した。

 出席した有識者委員からは、「子どもが評価を気にせずに意見が言えるのか不安だ」「発達障害の子や他者の心情を理解することが難しい自閉症の子に対しては、より一層慎重で丁寧な評価が求められる」などの意見が出されたという。

 道徳という概念自体、特定の道徳概念が永久に不変のものではなく、社会の動きや時代の流れ、人間の認識の発展などの要因に影響されて変化や発展をとげる性質のものである。また個々人の人間の内面を扱うものである。

 個人的な心情に左右されない外部の社会や自然の客観的な事象をどれだけ理解したか、もしくは知識や技能をどれだけ取得したかで評価することになる教科とは違い、道徳教育の評価となると、特定の考え方にどれだけ近づいたかで測ることになってしまう。

 評価の方法を検討すること自体、導入を前提としない学問研究的な文脈ならともかく、導入を前提にしての文科省会議という場では無理がありすぎるのではないか。

(参考)
◎「道徳」の評価の在り方 議論始まる(NHKニュース 2015/6/15)

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