上履きで児童の居場所把握実験:大教大附属池田小

 大阪教育大学附属池田小学校(大阪府池田市)で2008年4月から、児童の校内上履きにICタグを埋め込み、児童が校内のどこにいるかを把握するシステムの実験を始めました。


 同校で2001年に発生した児童殺傷事件で、事件発生直後に児童の居場所がすぐに把握できなかったという教訓が、システム開発につながっているということです。不審者侵入をはじめ大地震や火事などの災害の際、児童の居場所を瞬時に把握することで逃げ遅れた児童などを発見して迅速な救助をはかり、安全対策を向上させることを想定しているということです。
 もちろん学校安全対策の向上は必要なことで、このような研究がおこなわれること自体には異論はありません。一方でやり方を間違えると、児童を過剰に管理・監視する形になってしまうのではないかという不安もあり、教育的視点と安全向上を両立させる研究が深められなければならないと感じます。
 また上履きにICタグを埋め込むことでICタグの付け忘れや紛失などを防ぐというメリットもありますが、「上履きをICタグごと洗えない」「小学生は成長のため短期間で上履きサイズが合わなくなる可能性があるにもかかわらず、ICタグのために容易に上履きを買い換えられない」などのデメリットも考えられ、その辺の工夫も必要になってくるかと思います。