「君が代」不起立でまた不当処分:東京都

 東京都教育委員会は3月31日付で、「君が代」不起立で東京都立養護学校の女性教諭(57)を停職6ヶ月の懲戒処分にしました。


 該当教諭は過去5回「日の丸・君が代」強制に従わなかったとして処分を受け、2007年にも停職6ヶ月の処分を受けています。今回は免職の可能性もありましたが、免職は回避されています。
 「免職は回避された」としても、そもそも「日の丸・君が代」では一切処分されるいわれはありません。問題視すること自体が不当なのに、停職6ヶ月など全くの論外です。
 国旗・国歌法でも強制は望ましくないという政府見解がでています。また学習指導要領でも強制は想定していません。そもそも日の丸・君が代を強制すること自体が違憲・違法行為です。強要派は「日の丸・君が代は決められたことだから守れ」などという主張をおこなっていることが多いようですが、それならば「強要派は、日本国憲法の思想信条の自由や国旗・国歌法の政府見解という『決められたことを守れ』」という風に、そのまま強要派自身の矛盾として跳ね返ります。
 また仮に暴力や生徒いじめの常習教師ならば「そういう思想信条・行動自体が論じるまでもなく問題外」といえますが、「日の丸・君が代」はそういうものとは全く異なります。児童・生徒や同僚教師・地域住民などに危害を加えるわけでもない、また教師としての教育実践には全く関係のない「日の丸・君が代」に対する考え方をもって処分の対象にすること自体が、教育委員会の感覚の大きな乖離を表しています。
 今回の処分は撤回されるべきですし、過去の処分もさかのぼって撤回されるべきです。