卒業式でほぼ全生徒が「君が代」不起立:大阪・門真市立中学校

 『産経新聞』3月27日付によると、「大阪府門真市立第三中学校で3月13日に実施された卒業式で『君が代』斉唱の際、3年担当教員11人のうち9人が不起立、卒業生もほぼ全員不起立」ということが報じられています。


 『産経』らしくこの現象をあたかも「不祥事」かのように描こうとしていますが、「悪事・不祥事」とする論理自体に矛盾があります。そもそもこの現象自体に何の問題もないことは、『産経』の記事からでも浮かび上がってきます。
 記事では、『府教委によると、学校の調査に対し一部の教員は「生徒に国歌の意義について説明し、『式で歌うかどうかは自分で判断しなさい』と指導した」と話しているという。』としています。
 それこそ学習指導要領の「国歌の意義」を説明していることになりますし、また特別活動では生徒の自主性を尊重することが学習指導要領に定められています。すなわち、君が代強要派が根拠にしている学習指導要領に基づいておこなった指導というだけです。「君が代」強要派が不満を持ったとしてもそれは「学習指導要領を根拠にして押しつけてきた」という強要派の論理破綻を自ら示しているだけです。
 教師や生徒は自ら考え判断した結果がこうなったというだけで、何の問題もありません。正常な教育活動の結果であり、教師や卒業生が何か悪事をはたらいたかのように描く方が間違っています。教師の指導や、自ら考えて行動を選択した卒業生の取った態度は正しいといえます。
 きちんとした指導でも自分に都合が悪い結果になったからといってあたかも「不起立を強要した」かのように描き、「(不起立指導があったのならば)生徒の内心の自由を侵す行為(校長)」「偏向教育ととられても仕方ない(大阪府教委)」などというのは、自分たちの起立強要=特定の思想信条を押しつける(それこそ偏向教育ととられても仕方ない行為)を棚に上げた、ご都合主義的で身勝手な主張だといわざるを得ません。またこんなことを問題視するのは、自ら考え不起立を判断した生徒に対する最大級の侮辱でもあり、教育者のすることではありません。