「学び舎」教科書への抗議はがき、市長に説明求める決議可決:防府市議会

 山口県防府市議会は9月29日、松浦正人防府市長が「学び舎」歴史教科書を採択した私立中学校に抗議はがきを送っていたことについて、議会で事実関係を説明するよう求める決議案を可決した。

 自民党市議が提案し、14対9の賛成多数で可決された。

 この問題は、2015年夏の中学校教科書採択(2016年度より4年間使用)に際して、社会科歴史的分野で「学び舎」を採択した国立・私立中学校に対し、同一文面が印刷され組織的と思われる形で教科書採択中止を求める抗議はがきが大量に届いたり、抗議電話が続々とかかってきたという問題である。

 2017年になってテレビ番組や複数の新聞報道が取りあげ、松浦市長が「防府市長 松浦正人」の自筆署名入りではがきを送付していたことが指摘され、本人も送付の事実を認めていた。

 決議案を出した市議は、「防府市長」の肩書きで出したのは問題だなどと指摘した。

 決議案では、森友学園問題に関連して、松浦市長が籠池泰典・森友学園前理事長に対し、旧知の維新大阪府議(豊中市選出・中川隆弘府議)を紹介した問題も指摘している。

 教科書への抗議、森友学園問題への関与のいずれの行為も「教育現場の混乱を招き、市全体の品位をおとしめるもの」として、議会での説明を要望している。

 いずれの問題にしても、首長の教育への介入と受け止められないものである。ていねいな説明が求められる。

(参考)
◎防府市長 歴史教科書問題 議会が決議「事実関係説明を」(毎日新聞 2017/9/30)