御影中学校柔道部死亡事件:遺族が提訴

 兵庫県神戸市立御影中学校(同市東灘区)の柔道部員だった男子生徒(当時1年生)が2005年8月、部活動の熱中症で死亡した事件で、遺族が3月12日、学校に過失があったとして神戸市を提訴しました。


 事件は2005年8月、部活動合宿中の淡路島で発生しました。練習中に体調不良を訴えた生徒に対して、指導していた顧問と副顧問は対応するどころか、逆に「さぼっている」などと決めつけて長時間正座させた上で暴力を加えるなどしました。生徒はその直後に倒れて死亡しました。当初は「体罰死」事件の可能性も疑われましたが、直接の死因は熱中症と判断されました。顧問と副顧問は停職処分を受けたのちに依願退職しています。
 体調の変化に注意を払わずに根性主義で練習を強要したこと、しかも「さぼっている」と決めつけて暴力(俗に言う「体罰」)まで加えていることなど、問題外の行為であるといえます。根性主義や人権軽視の体質がこのような重大な事態を招いたといえます。
 学校に過失責任があるのは明らかです。また裁判にまでなるということは、学校や神戸市が遺族への対応を十分にできていないという意味でもあります。早期の解決が求められます。