教師が「ネットいじめ」か?勤務校の生徒をツイッターで中傷した疑惑浮上:埼玉

過去にも「教師によるネットいじめ事件」

 教師によるネットいじめ事件といえば、過去にも発生している。

 例えば、千葉県浦安市の小学校教師が起こした教え子への性的虐待事件「浦安事件」がある。

 千葉県浦安市の小学校で2003年、養護学級担任だった男性教諭が担当クラスの知的障害児に性的虐待行為を繰り返したものである。教諭は2004年に逮捕・起訴されたが、「被害者と称する児童の証言は、知的障害児だから信用できない。保護者や支援者が児童にあることないことを吹き込んでいる」と中傷して逃げようとした。

 刑事裁判では、性的虐待事件そのものはあったと強くうかがわれるが、立件され公判対象となった事件については場所と時間がはっきりと特定できなかったと判断したとして「99%グレーだが手続き上無罪にしなければ仕方がない」という形で一度有罪は免れた。しかし、被害者が起こした民事訴訟では、刑事訴訟では十分に認定できなかった教諭の性的虐待行為をほぼ全面的に認定する形で2010年に被害者側勝訴判決が確定し、加害者は損害賠償金を支払っている。

 この事件に関して、事件発覚直後から、被害者の氏名や自宅住所など個人情報が晒されるようなネットでの書き込みで繰り返されたという。

 また民事訴訟が進行中の2009年頃には、事件は冤罪とする被害者中傷ブログが作られた。当該ブログの作成者は完全匿名を貫いていた。しかし事件について、加害者教師本人や本人から情報を得た人物しか知り得ないと思われる情報(第三者がそこまで詳細な状況設定を作ってまで中傷する理由に乏しいと考えられるもの)も交えながら、事件被害者や支援者を執拗に中傷していた。たまたま当ブログで訴訟の進行を報じた報道の感想を書いたエントリを上げていたことが中傷ブログ作成者の目にとまったのか、当ブログも執拗に中傷された。

 被害者中傷ブログは、千葉県八千代市の人物が運営すると称する写真販売のネットショップと相互リンクしていた。加害者教師は事件後依願退職して「フリーで写真の仕事をしている」という情報があること、また事件当時報道された加害者教師の氏名と住所がネットショップの運営者の氏名・住所と全く一致すること、民事訴訟の判決日前後にはネットショップが一時閉鎖されていたことなどの状況証拠もある。

 これらのことから、「浦安事件」での被害者中傷ブログは、性的虐待事件を起こした元教師が何らかの形で関与していることが強くうかがわれている。