国立大学への「日の丸・君が代」押し付けに反対声明

 大学関係者・知識人らで作る「学問の自由を考える会」は4月28日に国会内で記者会見をおこない、文部科学省が国立大学の入学式・卒業式に「日の丸」「君が代」を押し付けようとしていることへの反対声明を発表した。

 4月9日の参議院予算委員会で下村博文文部科学大臣が、次世代の党議員の質問に対する答弁として、国立大学の入学式・卒業式での「日の丸」掲揚・「君が代」斉唱について「適切な対応を要請したい」という意向を表明した。

 このことに対して「会」が立ち上がり、反対声明発表に至った。「会」には2月28日までに、大学教員・研究者や作家21人が賛同人として名前を連ねている。

 声明では、戦前の天皇機関説事件や京大滝川事件など学問の自由にかかわる国家権力の介入事件をあげながら、政府の権力・権威に基づいて強制することは知の自立性を否定するなどと批判している。また、「国立大学法人が運営費交付金に依存する以上、「要請」が圧力となることは明白」とも指摘している。

 文科省の方針は明らかにおかしく、「会」が指摘しているように大学への圧力になり、学問の自由への強い影響も考えられる。文科相の方針は撤回されるべきであり、声明の立場を全面的に支持するものである。

(参考)
◎国立大への国旗掲揚・国歌斉唱要請、撤回求め教授ら声明(朝日新聞 2015/4/28)