高校奨学金受給で生活保護減額は不当:提訴を準備

 生活保護を受給する世帯で長女が高校に進学した際に奨学金を受けたが、奨学金が収入とみなされて生活保護費が減額されたのは不当として、福島市の親子が処分の取消を求めて提訴する準備をしていることが、4月27日までにわかった。

 この世帯は母親と長女の2人ぐらしだが、母親は精神的に不安定で収入が乏しい状態で、生活保護を受給しているという。2014年に長女が高校進学したが、給付が決まっていた3年間の奨学金合計51万円のうち14万円が世帯に支払われた際、福祉事務所が奨学金を収入と認定し、生活保護費から差し引いたという。

 学ぶ権利だけでなく、生存権すら否定しかねないような暴挙といえるのではないだろうか。奨学金を収入と認定して差し引くようでは、学習にかける費用を捻出できなかったりなど学ぶ機会が不当に奪われ、それどころか日常生活にも支障を与えかねない。

 学ぶ機会が失われると、貧困の連鎖や階層の固定化にもつながるリスクが高くなる。これでは社会的に大きな損失ではないか。

(参考)
◎「奨学金で生活保護減額は不当」 女性と長女が提訴へ(福島民友ニュース 2015/4/28)

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