新大阪府知事の教育分野での意向明らかに

 2月6日付で大阪府知事に就任した橋下徹氏は、自身の母校でもある大阪府立北野高校を中高一貫校にしたいという意向や、府内の小中学校での学力別クラス編成の導入などの意向を大阪府幹部に伝えていることが分かりました。

 これらの背景には、教育での競争を重視する方針があるとみられています。しかし学力をいわゆる「受験学力」に矮小化し、一部のエリート育成のための教育にしてしまうのは、非常に危険です。
 競争を一律に否定するというわけでもないですが、学力別クラス編成では児童・生徒の間に分断を持ち込む危険性もあるものです。分断を持ち込むような競争ならば決しておこなってはいけないのはいうまでもありません。
 また北野高校の中高一貫校化案にしても、同高校は大阪では進学校と見なされていることなどから、受験業界でいうところの「難関大学への合格実績」(世間ではこういう言い方が一般的に通じていますが、よく考えてみるとそもそも「難関大学の基準は?」「合格実績の基準は?」という根本から曖昧な概念ですが)をあげるために、大学受験に偏重した教育がすすめられる危険性があります。
 過剰競争や受験偏重・一部のエリート教育などでは学力対策につながりません。大切なことは学力をいわゆる「受験対策・テスト対策」に矮小化することなく全面的にとらえた上での、全体の底上げだといえます。底上げイコール成績上位者への指導放棄かのように短絡化する論調もありますが、全体の底上げを図ることと成績上位者の伸張は必ずしも対立するものではないので、そういう主張はあたりません。
 今後どのような具体策が出されるのかは不透明なところもありますが、今後の動きに目が離せません。