校舎のひさしから転落事故:22年間で25人が死亡

 愛知教育大学の内田良講師(教育社会学)の調査によると、学校の校舎のひさしから児童・生徒が転落する事故で、1984年~2005年の22年間に25人が死亡していたことがわかりました。

 このほか、後遺症の残るけがを負った児童・生徒が、同時期に49人いたということです。校舎のひさしは幅1メートルほどと児童・生徒が簡単に立てる大きさで、しかも教室の窓から簡単に下りられる構造になっているということです。ある死亡事故では、床から61センチの高さにある窓から簡単にひさしに出ることができたために事故につながったというケースもあります。

 必ずしも「ふざけていて誤って落ちた」というケースばかりではないようです。ひさしにペンや問題集・カギ・スリッパなどの小物を誤って落下させ、落としたものを取ろうとした際に転落したというパターンが目立つということです。死亡例25人のうち8人と、後遺症の残った49人のうち20人が、落とし物を取ろうとした際の事故でした。

 また、掃除中に誤って落ちたというケースも目立ちます。

 事故の原因を検討すると、児童・生徒個人の問題というよりは、むしろ校舎の構造というもっと大きな視点から問われなければならない問題ではないかと考えられます。少なくとも、簡単にひさしに出ることができないようにする安全対策が求められるでしょう。

(外部リンク)
新教育の森:校舎ひさしから、22年で25人転落死 「建物の構造に原因」専門家指摘(『毎日新聞』2008/2/4)