大阪市公募校長、また辞任へ

 橋下徹大阪市長の肝いり政策である市立小中学校校長の民間人公募。初年度の2013年度に採用された民間人校長2人が、2015年3月に任期を残して辞任することがわかった。

 初年度に採用されたのは11人だが、「エリート教育がしたかったが普通の学校に配属されたのが不満」と取れる捨てぜりふを吐いて辞職した人物を皮切りに、保護者へのセクハラや経歴詐称での免職、問題行動を繰り返した末に辞職した人物が続出し、今回の辞職で採用の過半数の6人が学校を去ったことになる。

 今回辞任を決めた小学校校長1人は「体調不良」としている。

 一方で中学校校長1人は、学校運営に問題があり、保護者から苦情があがっていたという。この中学校校長は着任直後、女性教職員に「結婚の予定はありますか」など職務上の配慮とは関係の薄いようなプライバシーにかかわる質問を繰り返したとして、教職員から苦情が寄せられ、市会でも取り上げられたことがあった。

 この学校では授業中に立ち歩く生徒が出るなど学校が荒れ気味になったが、2014年秋以降複数の保護者から、「校長が校内の問題解決の先頭に立とうとせず、問題が起きてもほとんど姿を見かけない」「生徒や教職員とはあいさつ程度の会話だけで校長室にこもりがちになっている」など苦情が出されるようになった。

 市教委も状況を把握し、学校訪問などで校長への援助を強めていたという。

 校長は「校長室にこもりがちだった」との指摘は否定した上で、「学校が荒れた責任の一端があり、責任を取る」などと話しているという。

 校長は通常、教員として経験を積んでから登用されるが、民間人校長の場合は教育現場での経験は皆無に近い場合も多い。今までで問題になった公募校長と比べれば不祥事というほどではないとはいえども、民間人校長・公募校長を無条件にありがたがるような弊害がまた現れたと言えるのではないか。

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