道徳教育の責任教員配置義務化方針:次期学習指導要領

 文部科学省は次期学習指導要領で、道徳教育の年間指導計画等を中心となって編成する責任教員を、小中学校に1人ずつ配置することを明記する方針を固めました。

 現行では全教師の協力の下で指導計画を立てるとなっています。教育再生会議が提言した「道徳教育の教科化」を反映し、責任者を配置することで、指導を強化するねらいがあるということです。
 しかし道徳教育というのは「教え込む」ようなものではありません。教科学習や特別活動など学校教育の全分野を通じて、一人一人が自主的・自発的に考える力を付けて価値観を育成していくというような性質です。教え込むということはそういうのとは正反対で、道徳教育としては前近代的なものです。
 「教科化」をねらった教育再生会議に配慮する形で責任者を置くことは、教え込みや押しつけの前近代的な道徳教育が行政サイドを通じて押しつけられる危険性もあり、単純には賛成できません。
「道徳」の時間に責任教員を配置〔『読売新聞』2008/2/3〕

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